ちぐ、はぐ

果てしない戯言

ジャニーズにおける「かわいい」とは ‐ あとがき

 

84g.hatenablog.com

 

 

という訳で、発表してきた。こちらでは大々的に書いたけど、発表ではほんの補足で番外編と題して。先生からのお言葉。

 
「いや〜〜わかりすぎるんだよ!俺が夏目ちゃん(夏目三久)がかわいい*1もそれで説明できちゃうから!」
 
ですよね。一般論ですよね。オタクの小さな脳みそで考えることなんて所詮一般論なんですよ。ファン心理における「かわいい」の一般論だから、そこに何かジャニーズ特有の違いみたいなものを見つけられると論文になるんだよね、とアドバイスをいただいた。例えば、ファンとアイドルの距離感であるとか。そもそも、ジャニーズ自体に見出すかわいさと、ジャニオタサイドにおけるかわいさとは区別するべきだとも仰っていた。ごもっともである。その辺りも一応わたしの中では区別していたつもりだ。そして、議論はジャニーズの何がかわいいのかへ。わたしは当たり障りなく、ギャップだとか楽しそうな様子だとかを言う中、我がゼミもうひとりのジャニオタ(関ジャニ∞と嵐の掛け持ち)に聞くと「メンバー同士が仲良くしてる様子とか…?」言ってしまった!それは敢えて避けていたのに!つかさず先生は「それってBLじゃね???」と突っ込んでくる。勿論彼女はそういう類の仲の良さを言ってない。まるくらとか夫婦のことだよね、というわたしの一方的な以心伝心で心が痛む一方。一般的にはそれはBLなのだ。
 
困った。確かにわたし自身も「かわいい」を語る上で絶対まるしげのあれは外せない。薄々、わたしがまるしげをかわいいと思うあれは世間からすればベーコンレタス(つまりBL)なのだとは思っていたが、ここまで面と向かって言われるとは…!「かわいい」の総括として書いているはずなのに、ジャニーズにおける組み合わせのそれは何なのかという議論に転じてきていて非常に厄介でややこしいことになってきた。
どうもBLと言うと、2次元的なにおいがする。それなりにジャニーズ界隈にも存在しているのだろうが、わたし自身身近にそういった趣味の友人がいないこともありほぼ無縁のものだと思っている。そもそも、BLとは何なのかという実体もよくわからないし、わたしの中の概念では二人にある役割が振られていることくらいしか知らない。恐らく先生の言うそれは、かなり立ち入った話ではなく、男同士における友情とかソフトな意味くらいで用いたのであろう。先日、映画「バクマン。」を観たという先生はもう、バクマン。のことしか考えられないらしい。その熱い友情や勝利の爽快感の過程がややベーコンレタスなんじゃないかと言う話をゼミ冒頭にしていたものだからこうなった。
正直、ジャニーズにおける組み合わせがベーコンレタスであろうとなかろうと、それ自体が文化なんじゃないかというのが現時点でのわたしの考えである。どのグループでもJr.でも、組み合わせ文化は存在するしそれを愛でるのがジャニオタの仕事みたいなところはある。ただ、これが女性アイドルにも存在するか否かは、わたしが詳しくないため未知である。もしもこれが、ジャニオタ特有の文化であるとしたら、ちょっと卒論書いてもいいかなと思える。
 
本題のジャニーズにおける「かわいい」であるが、そんなものをA4の紙の僅かなスペースに言語化できていたら10年近くもオタクやってない。とんだ本末転倒であるが、今回の結論はそれである。こんな自由なゼミに入りながら、「ジャニーズで卒論書かせて下さい!」と頼めば二つ返事で書ける環境にいるのに、別のテーマで卒論を書きたい理由もそれである。自分の趣味を研究対象にするのは楽しいと思うし、とことんまで追求できるだろうし、やり甲斐もひとしおだろうが、一方で研究するということは自分の主観を捨てざるを得ないこともある。自分の思想とか倫理観とは違う結論に導かなければならなかったら。その苦しさを考えると、こうして永遠に主観でだらだらと文章にしている方が圧倒的に楽だ。結論がない、得体の知れない何かに泳がされている状態も含めてジャニオタ生活を楽しみたいのだ。
 
ここまででちょっと「かわいい」について考えすぎて疲れてきたので、噂のHanakoでかわいい伊野尾さんを摂取するべく本屋巡りをすることにする。

*1:先生は夏目三久が好きだ。既婚者。40代男性。