ちぐ、はぐ

果てしない戯言

ジャニーズにおける「かわいい」とは

はじめまして。こんにちは、こんばんは。SNSは基本的に勢いで始めるタイプ。ツイッターしか長続きしておりません。いきなり初回から壮大なテーマでお送りします。

そもそもなぜこのテーマを書くに至ったのか。身分も含めて序論から始めます。勢いでブログを始めた手前、様々な機能の使い方がわからないため、文字を入力するという機能しか使いこなせません。読みづらさはご勘弁を。

 

発端となったのはこの本。

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大学のゼミで読むことになりまして。現在大学3年、超超文系、メディアゼミに所属しております。本からもわかるように、社会学系でマスコミや広告を研究するゼミですが結構なんでもアリです。映画「バケモノの子」について小一時間討論するくらいには自由です。ジャニオタは包み隠さず公開していくスタンスなので皆さん周知です。おかげでゼミではジャニーズ評論家のポジション。ちなみに、大倉さんと加藤さんを掛け持ちしてます。

本の内容としては、現代社会には「かわいい」という感性があふれていて、それがあらゆるものにあてはめられている、と。中でも著者は「スマート感・小ぶり感・その上でのキャラ感」を携えた軽みのある「カワイイ」に着目しています。平仮名で表記される「かわいい」は一般的な感覚を指していて、その定義・概念を「未成熟なものに親和的な感性」「見る側からしたら飼いならすことができる、関わることができる存在」としています。ここで欠かさずジャニーズ評論家のわたくしに「ジャニーズってかわいいの?」という質問が先生から降りかかってくるだろうと思い考え始めたという次第です。

そもそも。わたしが思うジャニーズが「かわいい」と、上記の定義や概念は少しズレているのではないかと思うのです。そして、大前提として、ジャニーズは、かわいい、です!

では本題に。ジャニーズにおける「かわいい」とは何なのか。「かわいい」はジャニオタがジャニーズを形容する時に四六時中用いる言葉である。言わば最大公約数のようなものだ。あらゆる概念を含んでいるので大変便利な言葉である。顔や言動が「かわいい」のは筋が通っているし、それが大半であろう。時には飼いならしたいと思うこともあるし、程度に個人差はあれど関わりたいとも思う。ジャニーズが未成熟なのか否かを議論し始めたら埒が明かないため、ここでは単純に述べるが、ここでの未成熟さは幼さのニュアンスを含んでいる。己のバイアスが強すぎてもう自担が5歳児にしか見えないという場合もままある。また、ジャニオタサイドと当人たちのアイドル像に齟齬が生じる場合も少なからずある。当人は常に完璧なアイドル像を貫きたいのにも関わらず、ジャニオタは儚さや脆さ、危うさ、脆弱さなどの未完なものを勝手に求めたり見出したりしている。ジャニオタとはそういう生き物である。よって未成熟さは、その濃度にかなり違いが生じる感覚ではないかと思う。ただ、「かわいい」という言葉には「かわいそう」という意味もある。ジャニーズがバラエティ番組の荒波に飲み込まれる様など、その不憫さというのは往々にして「かわいい」に転ずる。弱さや未熟さはこの側面に当てはまるだろう。

ジャニーズを形容する時に用いる言葉に「かわいい」以外に「かっこいい」がある。こちらの方が健常な表現だろう。そもそも、「かわいい」はジャニオタが言っているだけであって、本来一般的な判断や印象は圧倒的に「かっこいい」であろう。この「かっこいい」と「かわいい」の境目はどこにあるのか。結論から言うとジャニオタが「かわいい」と言うとき、その「かわいい」には「許し」を含んでいる。「かわいい」で全てが許される。「かわいい」はジャニオタの沼へズブズブ落ちていく呪文である。例えば、生放送の歌番組で振付を間違える、音を外すなどの行為は、一般的には「かっこわるい」に部類される。隙がない、完璧、理想的といったニュアンスをもつ「かっこいい」はこの瞬間に崩れる。しかし、ジャニオタからすればこんな面も「かわいい」。許せてしまう。

かくして、ジャニオタの発する「かわいい」には一般的な定義・概念とはややズレた「許し」を含む。モノを形容する時の「かわいい」は、そのモノは自身の「かわいい」をコントロールすることはできないが、ジャニーズは人物である。そう。この「かわいい」には、自分が「かわいい」と自覚(もしくは無自覚)だ、という点もある。ここからは、もう自担がかわいくて仕方ないという盲目オタクによるフィルターでしかない気もするのだが、わたし自身、「あ、いまこの人、自分のことかわいいと思ってる!」という瞬間がある。例えば、加藤さん。ここ最近一人称が「シゲ」になる。コンサートのMCやラジオで「シゲは?ねぇ、シゲは??」と構って欲しい様子。スーパーかわいい。本人はこれをボケていると言っているが、完璧にかわいいと思ってるオタクの市場わかってる。もしも、無自覚の行動がかわいいと「あざとい」と言って喚いて片付ける。一旦「かわいい」と思ったらもう止まらない。シゲアキさんの無自覚かわいいエピソードは枚挙に暇がないので自重する。

 

ゼミでの発表を前に自分の中の考えを整理するために書いたつもりだったが、かえって散らかってしまったように思う。ジャニオタによるジャニーズのかわいいところなんてただの恥部晒しなのだが、ここまで考えを練ってしまったからには後戻りはできない。そして、みんなや教授の反応が少しだけ楽しみでもある。