ちぐ、はぐ

果てしない戯言

防振双眼鏡デビューしました

いつか防振の双眼鏡が欲しいとずっと思っていた。ネットのレビューを見たり、連番する友達が持っていたりして、その時にはやっぱり必要だなと感じるものの、中々きっかけがなく手に取れずにいた。

 

ところが、Hey!Say!JUMPのSense or Love 京セラドーム初日に入って、自担が最高のビジュアルで最高のセトリで、しかもバンド曲でギター担当(これはアリーナの時からだったけど)でしんどさが止まらなくなった。今までドラムの自担しか見てきていなかったので、ギターを担当する自担がしんどすぎるし、もう防振を買わなければ自担のかっこよさに腕が震えてブレブレになってしまうとおもった。

 

ちなみに、今まで使っていたのは王道のPENTAXの8倍。アリーナクラスの会場が年に数回で、多いと年間7.8回はドーム公演に足を運んでいるので若干の物足りなさは感じるものの、不自由はしていなかった。

公式サイトの情報が少なめだけれど、リンク先の「UP 8X21(ブラック)」のやつです。

 

www.ricoh-imaging.co.jp


 

 

ということで、大阪公演から戻ってきて数日で双眼鏡を注文し、次の名古屋公演でめでたくデビューを果たすことができた。

 

わたしが選んだのは、Vixenの12倍。

 

www.vixen.co.jp

 

オタクの方々の防振双眼鏡と言えば、Canonの10倍のものがかなり有名だと思うけれど、Canonの防振は600g超えとかなり重い。250gそこそこのPentaxの双眼鏡でも後半になってくると腕がつらくなってくる腕の弱いオタクが倍以上の重さのものを何時間も持っていられるはずがない。せっかく防振を持っていても、それを持つ自分の腕力に見合った防振でなければ持っている意味がない!ということで、わたしは重量を最優先事項にして選んだ。

両者の違いで他に大きいのは、防振モードにする時にCanonはスイッチがあってそれを押している間防振モードになっている。Canonユーザーの友人はボタンを押すバンドみたいなものを作って装着していた。Vixenの方は、スイッチを入れると5分間防振モードになって自動的に切れる仕様になっている。防振モードが切れた瞬間に好きなコンビの絡みを見逃したというレビューも見かけた事はあるが、使ってみてこの仕様にそこまでの不自由さは感じていない。値段としてはCanonが去年の年末の話だけれど、およそ5万円くらいでVixenの方はそれよりも2万くらい高かった。

あとVixenとかなり迷ったのがケンコーの防振。

 

www.kenko-tokina.co.jp

 

このケンコーの防振も軽量でVixen同様にスイッチが自動で切れる仕様になっているが、倍率が10倍か14倍で、Canon10倍ユーザーの友人から12倍でも全然いいと思う!という後押しと、単純にVixenの見た目が可愛かったということもあって最終的に決めた。

 

 

まじで、本当に、防振は、いい。

 

双眼鏡を初めて使った時に、こんなの最高じゃん!ずっとソロアングルじゃん!と思っていたけれど、今までのわたしは一体何を見てきたのかというくらいめちゃくちゃきれいに見える。DVDからBlu-ray、いや4K画質になった。(4Kがどんなものかあまりよくわからないけど)髪の1本1本の動きとか、汗とか、血管まで本当によく見える…とってもいい買い物をしてしまった。

 

ドームツアー用に買ったつもりだったけれど、調子に乗って色んな会場で使って見たら本当にどこでも最高だったので、それぞれの会場での見え方のレビュー的なものをしたいと思います。

 

◎ドーム(ナゴヤ、東京、福岡)【Sence or Love・EPCOTIA ENCORE】

防振だから拡大率も上がって、視野が狭くなってしまうかなと少し不安に思っていたけれど、全く問題なかった。スタンド席の後ろの方やバルコニー、天井なども入ったが、そこからセンターステージを見て2、3人なら一緒に収まる感じ。さすがにじゃんぷちゃん9人のダンスは同時に見れないけれど、自担をひたすら追いかけたい人には本当におすすめです。あとわたしはシンプルに視力があまり良くないのに裸眼で生きている人なので、とても助かる。SorLで東京ドームの1塁側、メインステージ近くの埋もれの席に入った時に、Dash!!のギターソロで下手立ち位置の薮くんが全身ぴったり視界に収まって感動して、かっこよすぎて倒れそうになった。スタンドの比較的前の方からバクステを見た時に、薮くんが裕翔くんに耳打ちしてしゃべっているのも見えて、やぶゆとが大好きなので悶えた記憶も。同じく東京ドームのEPCOTIA ENCOREでバクステ側のスタンドの後ろの方に入った時に、簡易リフターみたいなので来たしげあきくんもまた全身きれいに収まって、これも倒れそうになった。

 

エコパアリーナ【WORLDISTA】

スタンド5列目(制作開放枠)とアリーナのEブロック(アリーナのいちばん後ろのブロック)。まだツアー自体は終わってないのであまり言うとネタバレになってしまうけれど、結論から言うと全然問題ない。リフターとかアリトロで近くに来た時は、もちろん生で見るけれど、アリーナの後ろの方からセンステを見た時に全身はさすがに収まらないかなと言う感じ。そもそもアリーナの後ろの方なので前の人の頭で視界自体が良好とは言えないから、と言う部分もあるけれど。1日2公演はさすがにかなり腕が疲れる。

 

梅田芸術劇場メインホール【ミュージカル ハル】

大阪の前の東京公演(赤坂ACTシアター)の時に、さすがに劇場では防振はちょっとと思って8倍を持って行ったのだけれど、もう8倍でも双眼鏡のブレに耐えられない、酔いそう、とすっかり防振機能なしでは生きられない体になってしまっていた。2階席上手側の3列目と、3階席下手側の最前列に入ったが、どちらも防振を持って行って大正解だった。どちらも薮くんがちょうど全身が収まるくらい。東京で8倍で見ていた時は、若干見づらい場面もあったけど(多分視力の問題)、細かい表情まで本当によく見えた。一幕でハルがお母さんに渡していた手書きのチケットに、ボクシンググローブが書いてあるところとか、二幕のトレーニングシーンでメモ帳に何か書いてあるとこ(さすがに文字まではわからなかった)まで見えた。感動だよ!(ハルを観たひとにしか伝わらないやつ)大千秋楽にも入ってきたけれど、大号泣してきたので最終的には防振の意味がないくらい肩を震わせていたというのは余談。

 

 

つまり、防振双眼鏡は万能です。もう本当にやめられない。買おうか迷ってる人は絶対に買った方がいいと思う。自担のあらゆる仕草に、表情に、めった打ちになりたい、一瞬も逃したくない人には本当におすすめです!今年10月には増税してしまうので早めの購入がおすすめです!!


ミュージカル ハルのふたつの疑問

いつか観てみたいな、と思っていた薮くんの主演ミュージカル。平成の最後を華々しく飾る作品として相応しくて、本当に素敵な作品に巡り会えた。生オーケストラをバックに歌う薮くんは、あまりにも眩しすぎて、かっこよくて、何度観ても最後にはぽろぽろ泣いてしまった。好きな曲、好きなセリフ、本当に色々あって書ききれないけれど、今回はふたつの疑問からちょっとストーリーを考察してみたいと思う。自担しか見てないオタクのとっても主観的な考えだし、セリフや歌詞もニュアンスで正確なものではないし、わたし自身も何が正解とか不正解とかはないと思っているので、ふーんそういう人もいるのか、と思ってください。そして、特にふたつ目の疑問はネタバレでしかないのでお取り扱いにはご注意ください。と言いつつ、全ての仕掛けがわかった上で観るのも、また楽しめる作品であることは間違いないので!

 

【疑問①】ハルはどうして疎まれているのか

 

本題の前に、このお話は幼い頃の大病を乗り越えて健康な体を手に入れたけれど、周囲と上手く関係を築けずに心を閉ざしている高校生ハルが、ボクシングに夢中になっている少女真由と出会って少しずつ変わっていくというストーリー。そんなハルを縛り付けているものがいくつかあって、母親 千鶴の言動、世間の目、幼馴染修一との関係性、心臓移植したことで他人の心臓で生きる自分は一体何なのか。どの物事についてもハルの変化がきちんと描かれていて、そのどれもが折り重なっていてひとつのことだけでは語れなさそうなので、ざっくりとそれぞれのことも。

まず、千鶴との関係性については一幕で伺える描写がいくつもある。特に印象的だったのは、ボクシングを始めたハルに、

「どうしてボクシングなんかやってるの?運動ならまたサッカーをすればいいでしょ?名フォワードだったんだから!2年間体を動かしてなかったから、最初は大変かもしれないよ。でもすぐ元通りになるんだから!」

というセリフの、元通りになるという言葉。千鶴はハルが病気になる前と同じようになることを信じて止まない。そしてハルはそれが母の望むことであるのならと、理想の息子を演じている。ハルのおばあちゃんの言葉を借りるのならば、千鶴は過去の檻の中に居て、それがハルを縛り付けているのは間違いないけれど、何と言うのかハルのためを思っての言動が裏目になってみんな苦しくなってしまってるのが見ていて痛々しかった。

一方で、幼馴染 修一との関係はと言うと、どこかぎこちない。他の友人たちと一緒に流星を見に行っても、きれいなんかじゃない、悲鳴を上げるみたいに発光して爆発する、虚しい…虚し過ぎる…、などと言って場を白けさせてしまう。お互いに思うことはあっても、それを相手にぶつける事が出来ずに「親友ごっこ」を続けているのだ。このふたりはいわゆる「ライバル」なのだけれど、ハルは自分を守りたいから修一(のみならず周囲の人々も)を避けたい感じがして、修一は自分を守るためにハルと親友のように振る舞いたいのかなと感じた。でもお互いに本当のことを言ってしまえば関係は崩れてしまうし、ましてや田舎の小さなコミュニティでは、別の所に新たな居場所を作ることはできない。そんな閉塞感も感じた。ところが、ハルがボクシングを始めたことによって少しずつ前向きになっていく様子を見て、嫉妬に似た感情を抱く修一。二幕の廃墟のシーンでこのふたりが遂にぶつかり合うのだけれど、修一は単純に昔自分よりもサッカーの上手かったハルに嫉妬している訳ではなくて、そのハルが病気になったことで良くも悪くもハルに注目が集まり、ハルに向けられた数々の非難の声が、次は自分に向けられるのではないかと怖くて怯えていた故であったと。「自分に生きている価値はあるのか」そんな修一でも、ハルが病気になった時にはどうすればいいかわからなかったし、手術が成功したと聞いた時には生まれて初めて嬉し泣きをしたと言っていて、とても凡庸な感想だけれど、口に出すことはないけれど心の底では繋がっているんだなと。そして試合のシーンで負けそうになるハルを大きな声で励ます修一。「どうしたんだその顔は」「やり直せるところを見せてやれ」頑張れ、ではなくてハルを奮い立たせるような言葉。ずっとハルを見てきた修一だから掛けられる言葉に本当に胸が熱くなる。

親や友人たちと上手く接することが出来ないのはわかるのだけれど、どうしてハルが世間の人の目を恐れて、疎まれているのかわからなかった。(もうこれは自担だという贔屓目もあって仕方ないのだけれど、1回目とか2回目の時はもう本当にわからなかった。)特に二幕の「ルサンチマン」の辺りで、ハルくんの悪口言うやつちゃんと顔だして拳と拳でぶつかり合おうや!!!ハルくんに優しい世界になって(泣)(泣)と思っていたオタクなので。だって、シンプルに心臓移植することが何でそんなに嫌われることになるの?って思った。なんでハルはそんなに他人の目線を気にして怯えているのだろうと。

でもヒントはそれこそ「ルサンチマン」の流れの中にあって、母親の同僚の女の人のセリフそのものと言うのか。そんな千鶴がハルの心臓移植のために街中で募金を募った時にはハルを悪く言う人はいなかったと話していて、でその同僚の女の人が

 

「石坂さん、前にハルくんに募金できない人は心が貧しいって言ってましたけど、私、実家が福島なんですけど、何億ものお金があったら、被災地に使って欲しいと思いました。心が貧しいので。だってふるさと丸ごと潰されたんですよ?今だって、何がまちのオリンピックだって言ってるひと、いっぱいいると思います。その不満の捌け口に、ハルくんが使われてるんじゃないかって。」

 

つまり、ハルが心臓移植をしたのはおよそ5年前のことなので、震災があった後で日本がまだ鬱屈としていて、みんな不安で辛い中で、街中で心臓移植の募金をせっせと集めていたらそれは確かに顰蹙を買ってしまうなと。ハルの舞台となる街がどこなのかは明確になってないけれど、冒頭の流星の歌のシーンで社長さんが避難してもう8年経つね、とか津波はもう怖いからね、と言っていて、恐らく被災地からそう遠くない内陸地なのかなと思ったけど、試合のシーンでリングに大漁旗が貼られているのがいつもちょっと気になっていた。

それはさておき。災害でみんなが塞ぎ込んでいて、でも少しずつ歩みを始めている中で、個人にそんなに多額のお金を集める行為はいくら命がかかっていたとしても批判しやすい。自分の不安や鬱屈した気持ちを晴らすための対象としてハルが標的になってしまった。殊に、インターネットが発達した現代では、誰でも簡単に全く知らない他人を指先一本で批判することができる。ハルが住んでいる所は田舎ゆえ、小さなコミュニティだから小さな世間でみんながハルのことを知っている。そんな窮屈な世界で生きているハルを思うと本当に胸が苦しくなる。

しかし、この「ルサンチマン」〜「最後の一人」のシーンを通して、千鶴がどうしたらハルを守ることができるのかと悩み苦しむ様子が描かれていて、過去から少しずづ解放されていく姿にほっとする。試合で負けてしまったハルにも、「私はあの子を、誇りに思います」ってはっきり言っていて、やっと今にきちんと目を向けられることができたんだなあと。ボクシングと出会って、ハルの内面も表情も変わっていく事は間違いないのだけれど、ハル自身は変わったと思っていなくて、変わってないのに変わったと言われることでまた弱さが出てしまうところも人間らしくていいなと思った。

ここまではハルと周囲の関係の苦しみだったけれど、きっといちばんハルが苦しんでいたのは「心臓移植をして他人の心臓で生きる自分は一体何なのか」というハル自身の内面のこと。(心臓を提供してれた家族に)嘘の手紙を書いて、母親の前では理想の息子を演じて、幼馴染とは親友ごっこを続ける日々。人から貰った命だから、それに相応しいような生き方をしなければならない。自分の心を偽って、嘘を重ねれば重ねるほど自分が死んでいくような気がするというジレンマ。そんなハルが唯一と言える心を許せる相手がおばあちゃんだったなあと。あのシーンのハルはリラックスしてて、自然体な気がしてほっこりする。 

 

【疑問②】真由はいつから自分が死んでいることに気付いているのか(あるいは最初からわかっているのか)

 

物語の最大の仕掛けと言える、ハルの心臓は真由から移植されたものだったというもの。恐らく中盤辺りから、何となく真由の存在に違和感を覚えていて、ハルが初めての試合に負けた後で真由の口から語られる。全編を通して観終わった後で、そうか真由はハルにしか見えていなかったのか、となって物語のあらゆる違和感に合点がつくようになっている。

 

では、真由はいつから自分が死んでいることに気付いていたのか、はたまた最初から自分が死んでいることを知っていたのか。これは物語のかなり重要なポイントになると思っていて、時系列を遡ることで考察してみようと思う。

 

・ひとつ

 

正直このシーンが個人的に一番謎が多い。ボクシングの試合を前に怖くなった、吐きそうだ、というハルに、「私も半年前に初めてボクシングの試合をしたの」と言う真由。「本気で痛くて、本気で怖くて でも ハルにも あの魔法のような時間を生きて 私たちはひとつだから」この「ひとつ」というのがもう最大の伏線だった訳だけど。

でも本当は真由がボクシングの試合をしたのは5年前だし、それはいのちの音の前でも真由自身が言っている。これ以降のシーンで真由が自分自身の事に気付いたはずがないので、ここでは嘘をついたということになる。まだこの時点ではハルに本当の事を伝えるつもりがなかったのではないだろうか。

 

・ハル

二幕冒頭のハルと真由のトレーニングシーン。なめくじみたい、カメみたいとハルを例えておいて、「不器用さも悪くない」「君に目を奪われていくよ」「少しずつ何かがずれてゆく」「どうすればいいかわからない」「そんなに急がないでよ ハル」と歌っていて、好意を抱き始めた自覚はあるけれど、それと共に不安や戸惑いがあるようだ。このシーンの最後で、舞台からはける前に真由が何かを躊躇うような表情をしていて、そのもどかしさをパンチに変えている。同様のシーンが一幕の後半にもあったはずで、やはり真由はハルに自分の心臓が提供されたことを知っていて、何の目的かは置いて置いて近づいて、そんなつもりじゃなかったのに好意を抱いてしまったということだろうか。

 

でもそうなると、一幕の中盤でハルと真由が言い合いをするシーン。何で生きているの?死んじゃえばいいのに、なんて普通自分が心臓を提供した人に言うのだろうか。(そもそも普通は人に心臓を提供することなんてないのだけれど)でも、真由なら言いそうだなと思ったり。

あとはハルと真由が出会ってすぐ位の、神尾ジムのシーン。大川さんが「入会希望者?」と聞いた時に、さっと真由がハルにアイコンタクトして、でハルがうっかり「はい!」とお返事してしまったところから(この後のはっとなって口に手を当てるハルくんがべらぼうにかわいい)、やっぱり最初から真由は自分が死んでいる事は分かっていたのではないかなあと。

こうして展開を全て分かった上で、じゃあこの時にこの人はどう感じていたのだろうか、と考えることができて本当に奥深い。鑑賞した直後は、薮くん お歌がとっても上手い…とか、かっこよかった…って胸がいっぱいになるのだけれど、しばらくしてから、ふとした瞬間にいろんなシーンのかけらを思い出して切なくなって泣きたくなる。ハルと真由のシーンに想いを馳せると苦しくなるし、足を運んだ回数が増えるごとにわたしの中でのハルと真由の思い出も増えていって、ふたりの別れが本当に辛くなる。いじめられていてボクシングと出会って夢中になってでも急に時が止まってしまって、やりたいことを見つけたばかりだったのにすごく悔しかった。最初は喧嘩もしたし、物凄く腹も立ったけど、ハルのこと好きだよ、ハルはもう大丈夫だよって、言う真由が最後のシーンで本当に優しい表情でハルを見ていて、よかったなあと思う気持ちと一緒に、やっぱり切なくて、苦しくて、涙が止まらなくなる。

この舞台の大きなテーマである「命」が、ハルにとって最初は背負いこむものであったけれど、最後の曲で「命 ひとつ 抱えてゆけ」というのがとても良くてたくましいなと。あと、ハルの真由に対する気持ちは基本的には「深く想う」なのよね。「好き」とか「愛」とかじゃない。でも、最後の曲で「愛」が出てくるのがとてもいい。(もうとてもいいしか言えない)『ハル』は本当に言葉の使い方が丁寧で緻密だなと感じる。この後で語る伏線の部分もそうだけれど対比とか、フレーズの使い回しとかが、きれいで見事。ハルの葛藤である「嘘」「偽り」と「本当のこと」「本気」とか、おばあちゃんの「胸がときめく瞬間を 逃しちゃだめよ」の「ときめき」がキーワードになっていたりとか。それでも『ハル』は余白が多い物語だなと思っていて、特に真由の部分に関しては正直死因も「あの事故」みたいな言い方しかされてなくて、でもだからこそ、その余白の部分を想像して楽しめるなあと。少し乱暴なまとめ方になってしまうけれど、全部のことがわかってしまうのは面白くない。強いメッセージ性とか、強烈なインパクトとか、メタファーとか、そういうのが盛り込まれた物語も好きだし、前のめりになって解釈したくなるけど、今この日本で生きていくことってかなり曖昧だし、危ういし、他人のことも、自分のことすらもはっきりわからない。だからこんなに長々と文章を書いてしまう。「命」がテーマだけれど、生とか死とかを押し付けてこないのは、ぜんぶ生きているひとの等身大の言葉だから、生身の温度で心に届く。これってすごく難しいことなんじゃないかと思っていて、でもそれを表現できる薮くんは本当にすごいと思った。薮くんがハルを演じてくれたから、わたしはハルくんに出会うことができたと思う。

 

週明けから大阪公演。ご縁があって大千秋楽に行けることになったけれど、その前にどうしても気持ちを整理したくて、長々と書いてしまいました。ここまでお付き合いくださった方、ありがとうございます。

 

最後に、ハルくんがいつまでも健やかな世界で生きていけますように。

 

www.ktv.jp

自担が推しに出会ってしまった夏

 

 

推しが自担に見つかってしまって本当にやばい(語彙力)この行き場のない、名前の付けようのない気持ちを持て余しているので、何とか文字に残しておこうと思ってパソコンを開きました。半分くらいは自分のためなので、お時間のある方はお付き合い下さい。

 

佐藤龍我くんに対する気持ち自体が何なのかも正直自分の中で定まっていない状態ですが、少なくとも自担ではないけれど、Jr.の中では特別贔屓にしている子、ということでこっそりと成長を見守っていました。

 

そもそも佐藤龍我くんは、高校1年生(2002年生まれ!)東京B少年のメンバーです。2016年の春くらいに入所して、その年の末には東京B少年が結成されていたのでものすごくエリートです。2017年のJr.祭りではそのほやほや感から龍我くんのママが爆誕したという恐ろしい子なんです…。(詳しくはレポを検索してください…あまりの可愛さに母性が爆発するんで…2017春の少クラSPもめちゃくちゃ可愛いのでおすすめです…)

東京B少年が結成された時に一番目に入ってきたのは那須くんでした。お顔がとっても整っていてこんな中学生(当時)がいる日本の未来は明るい!と思っていたら、その横にお顔がバブい子がいる…と気付いたら目が離せなくなっていました。

 

 


東京B少年 3月21日オープンに向けて自己紹介

 


HiHi Jets・東京B少年「サマー・ステーション~みなみなサマー」(『テレビ朝日・六本木ヒルズ 夏祭り SUMMER STATION』公式テーマソング)【8月26日まで期間限定公開】

 

東京B少年の動画置いておきます!東京B少年みんな可愛いんで見てください…!

 

そんな龍我くんが、自担の主演ドラマのライバル役の候補に選ばれた。候補生は龍我くんを入れて全部で9人。その中には、連ドラ経験のある道枝くんや、24時間テレビのSPドラマで共演経験のある井上瑞樹くんや髙橋優斗くんもいて、オーディションとなるとなおさら龍我くんが選ばれることはないと思ったけど、どこかであわよくば共演してくれればな、という気持ちもあった。本人たちには、オーディションとは知らされずに過去のドラマの復刻版として撮影を進め、最終的にゼロのライバル役のオーディションであったことを告げるという企画であった。もちろんドラマは通常通りに放送された(関東ローカルで!!!)

どのドラマも20分弱の短編。ほとんどの子たちが演技経験がなく、初めてカメラの前でお芝居する子ばかりだった。龍我くんもその中のひとりだった。もうここからは贔屓目でしかないのだけれど、龍我くんの演技はとても初めて演技をするようには見えなかった。初々しさはあるものの、言葉にきちんと感情が乗っかっていて、でも感情だけが一人歩きしていなくて、自然な感じで、何よりも顔が良かった(結局そこ)ドラマを見てから、抱いていた淡い期待が少しずつ強い希望になっていった。

零のライバル、標(しるべ)役の発表は第一話の放送をもって発表されるという事で、祈るような気持ちで第一話の放送を迎えた。公式アカウントがうっかりぽろっとしてしまったので、実は放送開始直前に標役が龍我くんというのは発表されてしまったのだけれど、標役が龍我くんに決まって本当に信じられない気持ちでいっぱいだった。夢を見ているのではないかと今でもときどき思ってしまう。ゼロというドラマが、自担のゴールデンタイムの初主演作品となり、龍我くんにとっては初めての連ドラ出演作品となり、龍我くんにとってしげあきくんはお芝居を学ぶ先輩になる。もっと言うと、NEWS15周年のタイミングでまあ色々あったけれど、メンバー全員が出演するドラマでNEWSが主題歌を歌わせてもらえる、もう思い入れしかない作品になる予感しかしなかった。

 

もうドラマの内容がしんどいのに、そこに標を演じる龍我くんを見守って落ち着かなくて毎週日曜日が本当にしんどい。でも楽しい!共演シーンは好きなお顔が2倍になって眼球が二つじゃ足りない。画面2分割された時にはテレビ の画面が割れるかと思った。龍我くんが初めてお芝居をする現場で、何もかもを学ぶ対象がよりによって自担なんて!この気持ちを今のところは「尊さ」という言葉でしか表現できないでいる。

 

自担と推しが共演したら、テレビ誌で肩を組んでツーショットで載って欲しいと思っていた。TVガイド先生がそれを叶えてくれた。あろうことか、最高の見出しまで添えて。

 

 

「龍我はフワフワしている」

 

 

もう本当に何なの!?2018年の夏なのこれがやばくない?????「龍我はフワフワしている」に「わかる!!!!!」って全力で思った。対談の内容を何回も熟読した。自担が推しに出会ってしまった。やばい、尊い。そうなんです!うちの子、フワフワしてるんです!!

 

龍我くんからドラマに関するエピソードは、ドル誌かコンサートのMCからくらいしか摂取できないので、もうこれは全力で身を委ねて信頼できる自担からのエピソードがメインになる。そしてついに、SORASHIGE BOOKで龍我くんについて言及される日が来た。

 

まず、最初に東京B少年がMステでBYAKUYAを歌ってた話をしてくれて、次に「でけぇんだよな、龍我」って、わかる…!わかりみしかない。多分雑誌とかに載ってる身長表記は170ちょっとだと思うんだけど、どう考えてもしげあきくんより龍我くんの方がでかい。そして、テレビ誌でも話をしていた龍我くんがフワフワしている件について。自分がデビューしたのと同じくらいの歳にしては、お前ぽけっとしてるな〜〜って、もう泣きそうだった。そしたら「可愛いですよ」って、わかる可愛いよね。「顔もきれいだしね」わかる。しげあきくんが好きな横山くんのお顔にちょっと近いものね、わかるよ!!!!先輩として、お芝居のことで何かあったらいつでも相談に乗るし、って言っててもう泣いた。え、龍我くんにとってデビューしてる(キンプリは置いておいて)先輩でこんなにがっつり共演して心配してくれるのが、わたしの中で一番信頼しているしげあきくんの世界やばくない!?ちょっと抜けてるところが良かったりもするし、ひとりで傷つかなきゃいけない時もあって、本番後に泣いてるのも知らなくて放送で見たけど、こいつは大丈夫だって思った、って!!!!ねえ!!!!しげあきくんが大丈夫って言ってくれた子が、わたしがここ最近気になって応援してた子ってことがあるの!本当に!!!成長していくのも楽しみだし、何よりも一生懸命で魅力的だしこっちが勉強になる、彼のことを知れて好きになったってもうこれ以上のことがありますか!?本当に本当に嬉しい、世界、ありがとう。もうこの嬉しい尊い気持ちをどう表現していいのかわからない、けど、そうやって後輩を大事にしてくれるしげあきくんに絶対的な信頼しかないし、もっと好きが募ったよ。

 

ゼロが間違いなくわたしにとって大切な大切な作品で、平成最後の夏の宝物です、もう既に。何年先になるのかわからないけれど、龍我くんが何かのタイミングで過去を振り返った時にこの作品が、しげあきくんが、自分にとって忘れられない大切な過去や経験になっていたら、と思うとオタクはやめられないなと思いました。冥利に尽きる。

 

ということで、今週末は念願の東京B少年のコンサートに行ってきます!何かご報告することができたら、たぶんこちらでお知らせします(ないと信じたい)

 

ほぼ日手帳をはじめてみた

すっかりはてブロの更新がご無沙汰になってしまったが、それもこれも、ほぼ日手帳を始めたからである。随分前からほぼ日の存在は知っていたし、いつか書いてみたいと思っていた。ならば、今から始めてみればいいじゃないという事で、7月はじまりの分冊版を購入して今日まで毎日せっせと書いている。とは言え、手帳は毎年お世話になっているいろは出版さんのAIUEOのウィークリータイプを使っている。ちなみにこの手帳、マンスリーもウィークリーも欄がふたつに分かれているので、プライベートとジャニーズの予定を両方書き込めて便利だし、シンプルだけどとってもかわいいのでおすすめです!9月に来年の手帳ラインナップが出ますよ!!

 

iroha-shop.jp

 

こちらの手帳には、主にテレビやラジオ雑誌の予定を書き込んで、ウィークリーページの右側にはラジオやテレビの放送内容を簡潔に書いて備忘録にしている。しかし、薮くんに落っこちてからというもの、毎日きらきらした気持ちを持て余して、今読んで既に面白いブログを書いてしまっていて、どうせならこの楽しい感じをきちんと記録に残しておきたいと思い始めた。AIUEOの手帳には、番組などの感想を書くスペースが少ししかないということで、ほぼ日手帳に白羽の矢が立った。あまり知らない方のために、ほぼ日手帳は1日1ページタイプの手帳で、オリジナルと呼ばれる文庫本サイズとカズンと呼ばれるA5サイズがある。最近来年のラインナップが公開されたので、こちらを見た方がわかりやすいかもしれない。

 

www.1101.com

 

Instagramで「#ジャニヲタほぼ日」と検索すると、才能溢れるイラストやコラージュ技術で素敵な手帳をたくさん拝見することができる。わたしは残念ながら絵心とかコラージュとかそういった類のものに恵まれている人間ではないので、ジャニーズの画像を印刷してペタペタ貼るスタイルに。元々マスキングテープは好きでそこそこ集めてはいたが、コンサートで友達に手紙を書く時しか用途がなかったので、ようやく日の目を見る時がきた。あと、文字を書くことも結構好きということもあり、文章ばかりのほぼ日になっている。

 

調子に乗ってインスタのアカウントを作って調子に乗ってぼちぼち更新しているので、どんな感じに仕上がっているのかはこちらをどうぞ。

 

www.instagram.com

 

もう超絶楽しい!!!完全なる自己満足だけれど本当に楽しい!!!一日の終わりに机に向かって、あ~今日も一日好きだったなぁとか思いながら認めるのがしあわせ。「ほぼ日手帳のためだから」と、マスキングテープの収集に拍車はかかるし、コンスタントにロフトや東急ハンズに行ってシールを買ったり、カッターやカッターマットを揃えたり、机がどんどんほぼ日のための環境になっている。そして睡眠時間を1時間ほど割いて書いている。とってものめり込んでいる。ちなみにペタペタするジャニーズは予め印刷してストックしてある。急ぎの場合は家のプリンターでささっと出してしまうが、インクジェットプリントであまりきれいではないので多少お金と手間はかかるがセブンのネットプリントがとってもきれい。火曜日にSPA!を買いに行くついでに印刷している。バイトの移動で自転車に乗りながら、「今日はこんなことがあったから、家にこのストックがあるから、今日はこんなレイアウトになるかな」と考えるのが日課になって、さながら冷蔵庫の中身で今夜の献立を決める主婦のようである。正直毎晩書いている訳ではないし、3日分くらいまとめて書くこともあるけれど、手帳がマスキングテープや印刷したジャニーズを貼ることによって少しずつ分厚くなっていくのが楽しい、これぞ醍醐味。インスタに載せているのは一部なので、お見せできないページもそれなりにある。何だか内容は偏ってるし、時かけの感想は細かい文字であれこれ推測しまくってるし、「やぶくんとペルセウス座流星群を見に行きたい話」に2日分ほど割いている、やばい。ジャニオタをしている中で、日常的にどう思ったかということについてここまで向き合って形にしたことがなかったから、この手帳は絶対宝物になる。こつこつ何かを記録したいというわたしの性癖とほぼ日手帳が見事にマッチした結果ではあるけれど、とにかく自由で書かなかった日でさえもあなたの一日であるよと言うほぼ日のゆるやかな思想性が心地よいので少しでも興味のあるジャニオタ様は、公開するもしないも自由なので小さなブログでも書くつもりでまずは分冊版avecから始めてみる価値ありですよ!わたしのほぼ日にこれから24時間テレビの感想が加えられると思うと、きっと何度でもこの手帳を開いてあの夏を思い出してほろりとするのでしょう。

「真剣SUNSHINE」感想

まーーたHey!Say! JUMPの記事書いちゃってる。だって楽しいんだもの。今まで「本気と書いてマジと読む男」なら知ってたけど、「真剣」で「マジ」と読ませる斜め上からの奇襲。どうやら「マジサン」と略すそれの感想です。

 

とにかくツッコミどころが多い!とりあえずタイトルの方は適度に突っ込んでおいたから次は衣装の話でもしとく?ある程度のダサさには慣れてるけど、にしてもダサくない!?法被は百歩譲ってアリだとするよ。その、下の、金の、じゃらじゃら!腰ひも的なやつ!浦島太郎が腰に巻いてるやつ!有岡くんがユザワヤで買ってきたって言ってたやつ!最高にダサい。のに歌番組で披露されるとさして気にならなくなってしまうのはなぜ。JUMPちゃんマジック!そして、MVです。まだまだ制服着せてくれるスタッフさんありがてぇ。学ラン姿見られるのありがてぇ。待てよ、でもこれ、サマーチューンよね?クソ暑いなら学ラン脱げばよくない??伊野尾さんなんて首元まできっちりボタン留めてるぜ!脱ぎなよ!とは言え、転校したら髪色明るい学ランのイケメン集団に囲まれるっていう乙女ゲーム顔負けの逆ハーごっこならすぐできるけどね☆ダサめの法被は歌番組仕様じゃなくてMVでもガツガツ使う感じなのね。オレンジ色に染まった後夜になるんかい!!!SUNSHINEは!!!!!どこ!!!!!!と、マジレスはこのくらいにしておいて、メイキングです。JEたんの懇切丁寧な編集に慣れてるから、Jストたんの編集が雑に見えてしまう~。そもそもディスクを入れたらすぐMVが再生される感じ。メイキングから見る選択肢を与えない感じ。Sだわ~~~。まあ楽しいけれど、ぶつぶつ切れる感じで編集されていて、もうちょっとなめらかにしておくれよ~というのは贅沢かしら。でもそれに勝るJUMPちゃんの可愛さ。真剣無邪気!「ねむい」ってどのくらいセクシーに言えるか対決しようって言い始めたり、髪色の明るさ順に並んで通し番号言っちゃったり、かわいいしかない。相変わらず薮くんはウインクがお上手!!!

 

そして、みなさんお待ちかねの通称「ジャンQ」!!!日々弛まぬ努力でネタバレを回避してきただけのことはある!!!!!この時を待っていた!!ユニット分け!!!!もうこの制度最高すぎない!?関ジャニ∞界隈は、アルバムの発売と共にユニットと曲タイトルが一気に決まってしまって、MVが付く付かないはまちまちだけど、これはこれで楽しいけど、ユニット決定と楽曲決定には時間が空いた方が楽しさ2倍に決まってるじゃん!このユニットだけでしばらく遊べるじゃん!ということで、今の時点では緑チームの薮くん裕翔くん髙木くん~~~!ド新規ながら薮くんには背の高いメンバーと組んでかっこいい曲をやって欲しいと思ってたのよ。まんまじゃない!?これってわたしの夢の中じゃなくて!?数年ぶりにユニットガチ勢になるしかない。しかもジャンQ優勝しちゃうからまたMV作れるじゃん!?かっこいいのやってくれないかなーーーーー( ;  ; )( ;  ; )でもUNIONもかっこいい系だったしBESTも7もかっこいい系だしなーーーーかっこいいで渋滞しちゃうよなーーーー。

 

さてさてCDの方です。「パーリーモンスター」は絶対ステージ脇から煙噴射するやつじゃん。噂の英語詞もかっこいいし、ギターもかっこいいし、岡本さん絶対かっこいい確信しかない。「Speed It Up」はもうイントロからやっちまったよな。掛け合いのパートがかっこいいと思ってたら薮くんのソロパートで殺しにかかってるし、ゅぅゃのセリフ…。マジ命いくつあっても足りない…。随所で街を髣髴させる音が入ってるから小道具持ったり、少し凝った演出ができるのではと期待してます。もう今回のコンサートでやる前提だね!!「We Are 男の子!」はめっちゃんこカワイイ!リトラのエンディング選抜だけあって「我 I Need You」に通ずるところがあるね。本人たちも再三言ってるけど、マジサンではお前とか俺っていうオラオラした感じだけど、こちらはキュートでポップにもじもじした年頃の男の子って感じね。ちょっとした合いの手的な掛け声もあったり、遊びのセリフもあったり、コンサートでやってくれ。ラストは「Eve」失恋系のバラードソング。誰だよ、揃いも揃ってイケメンを振った女は!正確には振ってはなさそうだけど。「頭を駆け巡っては掻き消して」の薮くんのファルセットがやばい。殺人的(2度目)


あとは金髪になった薮くんの歌番組での犬レベルが上がりすぎて軽率に耳とか鼻とかヒゲとかつけたくなるね。真剣かわいい。

DVD「NEWS LIVE TOUR 2015 White」MV感想

QUARTETTOの地元公演に行ってきたのでその感想を投稿する前に、わたしの中のWhiteを完結させておくれということで、取り急ぎMVの感想から。時間の関係でまだ1度しか見てないので、いつも通りの強引な感想でお送りします。このブログはファーストコンタクトを色濃く残すことを目的としてるんで、いいんです、それで。




とりあえずディスク入れたら自動再生で何の前触れもなく、MVのダイジェスト流すのやめてほしい。心の準備ができてないんだ。「待って、待って、待ってってば!!!」って叫んでたよ。



●ロメオ 2015(小山)
言わずと知れたロックハート城でのロケーション。お城の中にいるであろう女性を求めて、その地を訪れる小山さんという設定なのにどうしてだろう。わたしには小山さんが城主にしか見えない。衣装の素材からも富を感じる。これ絶対小山さんの城じゃん…って設定を早々に放棄してみました。後半部分で、階段を上っていると嫌な予感にはっとする瞬間のお顔から、アウトロで罪悪感に苛まれる小山さん、マジ罪と罰の間!ラストカットの小山さん(闇)が最高。こういうの待ってた。Whiteのツアーでセットしてないさらさらの前髪の小山さんに闇感じてたわたしが両手放しで喜んだ。


●ESCORT(加藤)
これを読んでるそこのあなたは、MVを見たってことですよね?生きてます?まさか何かの怨霊じゃないでしょうね?わたしももしかしたら、霊的な何かかもしれないけれど。会報で内容が告知された時からこの日を待ってました!曲自体の作詞作曲から、MVの監督、つまりは演出カメラ割り画角などなど、とことんシゲアキさんの手によって作られた映像。字面だけでどきどきするね。何をどこから話せばいいのかわからないけど、とりあえず葉巻の話する?フェイクだとはわかってるけど、自担が喫煙するシーンがオフィシャルに流れるのってそう滅多にないことじゃないですか!別に喫煙者が好きとかじゃなくて、喫煙する自担の闇が好きなんですよ。はーーーっ!(感嘆の声)MVの冒頭はホテルマンのシゲアキさんから。とあるオペラハウスのような劇場。劇場に疎いから誰かそのロケ地教えて。そしてそのギャルソンの衣装好きだわーーーー!眉毛細めだね、ふふふ。途中から音が止まって、しばし通称Aのシゲアキさんの動作のみに。あーー、割れたガラスの破片で指切っちゃうの知ってたーーー!そして、ステージの幕が開くと通称Bのシゲアキさんが。うちの人ってどんな被り物しても似合っちゃうのよねぇ(溜め息)白い細身のお洒落なスーツに身を包み、お洒落なマイク(あの名称をわたしは知らない)に手をかけると、その手は白いレースの手袋をはめていて、なにこれ絶景哉。何よりシゲアキさんの美しさだけで画面が成立してるのにさ!美の権化!!暴力反対!!!!ニヒルな口許ずるい!!!!!通称Bのシゲアキさんは両サイドに動物仮面のダンサー従えてるじゃん?シゲアキワールドが爆発してるよな!?もうひとつのESCORTとして、女性ではなく自分をESCORTするって言ってるけど、自分の化身と言うか自分自身の幻想を見るっていう対立コントラストがめちゃくちゃシゲアキさん。中盤で自分に映像投影するのとか、マジカッコイイとしか言えないし、あのMVはわたしたちから言語能力を奪ってゆく。極め付けは最後のAとBのシゲアキさんが向かい合うように見える合成で、ふっと煙草の煙を吹きかけるとAのギャルソンシゲアキさんが倒れるシーンで全国のシゲアキ担も卒倒間違いないよね。加藤シゲアキの作るものに絶対の信頼しかない。シゲアキさんの生みだすものが大好きだ。


●Skye Beautiful(増田)
重力に抗うことのない増田さんが宇宙の果てから降りてきて、地球に降臨する話。


●あなた(手越)
それ、絶対手越さんの趣味の女じゃないよね?あと、ピアノ弾いてる時の髪の毛どうしたのさ。小学校の時の箒くらいパサパサに見えるよ。あの草原無風に見えるのに暴風に見舞われたみたいな髪の無造作感だけど、失恋の痛手なのかな。



「KAT-TUN 10TH ANNIVERSARY LIVE TOUR "10Ks"」感想

きっかけは幼馴染からの連絡だった。友達がKAT-TUNのチケットが余っていて行かないか、という主旨のLINEだった。KAT-TUNはわたしが最初に好きになったジャニーズで、初めてコンサートに行ったのもKAT-TUNだった。離れてから久しいものの、派手なパフォーマンスの高評価は耳にしており、いつかは行きたいと予てから思っていた。わたしがもたもたしている間にあれよあれよと人数は減少し、ついに3人、その上暫く活動は充電期間に入ると言われたら、行く選択しかない。すぐに行きたいと返信し、恒例となってきたおひとりさまスタイルで参戦することに決めた。返信してから気づいたことなのだが、ナゴヤドームはツアーの初日で、3人の体制でファンの前に現れるのが初めてのステージだった。こんな場所に居合わせていいのかという不安を抱きながらも、杞憂に終わることになった。

前提として、わたしがKAT-TUNを追いかけていたのは6人時代の2010年前半までで、ごく出の赤西担、そう、一生の新規です!今回ベストアルバムを購入して最近の曲を予習した程度なので、今も尚応援している方からすれば部外者も同然で、毎度のことながら独断と偏見でお送りします。

 

以下曲名など、詳しい内容に触れながら感想をなかなか乱暴に語ります。

 

 

OPで昔の映像が流れた時点で泣いてたのに、物凄く聞き覚えのあるイントロが流れてまさかと思ったら「GOLD」だし、正面の幕が下りたとおもったら船あるし、最高かよ!海賊やらせたらKAT-TUNの右に出るグループはいない確信がある。「お前らKAT-TUNの船乗る準備できてんのかよ!」って設定押し付けながら煽ってくる上田さんに好きしかない。普段は「子猫ちゃん♡一緒にラブラブしようぜ♡」か「バカになろうぜーーーーーー!」と煽られる身分だったから、ガンガン上からくるスタイルが新鮮だった。KAT-TUNの楽曲はいちいち仰々しい(褒めてる)けど歌詞はどこか本人たちとリンクするところがある。すぐ重低音効かせて、すぐ音声機械変換するのも大好き。「THE D-MOTION」なんて一気にナゴヤドームがクラブハウスに変えるカラフルな照明をチカチカさせてくる。春夏秋冬も懐かしさ満載だったけれど、曲の最後にファンに銃口向けてくるのが強い。ちょうどグッズのペンライトがピストル型で、互いに銃口を向ける構図になったのも流石すぎる。「MOON」でマイクスタンドに和服が掛けてあって、女を抱くように絡むのかと思いきや担ぐのが上田さん流。いや、マイクスタンド担ぐひとってそうそういないよ。それからわたしが大大大好きな「NEVER AGAIN」センステで回転しながらっていう振り付けが好きなのだけれど、デビューアルバム当時20歳そこそこの男の子たちに「優しさだけじゃ愛せないから」って歌わせるプロデューサーよ。憎い。「Will Be All Right」は涙腺を崩壊させる一曲なのにフロートで明るく歌ってる場合じゃないから!

あっという間にMCに突入。「人数減ったとか言わないでねーー」「全部田口のせいだ!」という自虐的且つ愚痴モードから入るから、おいおいってなったよね。色々割愛するけど、グッズのペンライトの色が赤なのに対して「血染め」っていう中丸さんの世界観どうなってるのよ。すんごい昔の色が変わるペンライトで来てごめんなさい、給料日前だったんです、隣の人はそのピストルで撃たないで…。若干短いMCの後はカトゥネット高丸というパロ映像。どーーんとスクリーンに映し出される「人も携帯電話も時には充電が必要」は例の充電器の宣伝。

後半部分も懐かしい曲が続く中で、ボイスパーカッションコーナーが物凄くシュールだった。ボイパを全て平仮名で文字起ししてスクリーンで映すし、「仏(ブツ)」「蚊(カッ)」「加湿器(カシッキ)」が面白すぎて今後ボイパの脳内変換そうなってくるから苦しい。こんな面白いグループだったっけか。過去シングルをそれぞれソロで歌うコーナーでは各々アイテムとかを取り入れてたけれど、上田さんが大型の三輪に乗って颯爽と外周まわってくれるから、いつか大倉くんにも二輪に乗って外周まわってほしくなった。だけどそんなシチュエーションが似合う曲を関ジャニ∞は片手で数えられるくらいしか持ち合わせていなかった。

今回一番予想外だったのは天狗だった。まさにびっくりぽん。もう絶滅したのかと思ってた。「TEN-G」の曲を聴くなんて夢にも思わなかった。短いMCの正体はこれだった。非売品のポスター抽選でぐだぐだしてたけど、亀梨さんってこんなに強烈な末っ子だっけか。最年長中丸さんに「もーー亀梨くんにこういうの持たせちゃ駄目だってーー」って言われててほほえましさしかない。ソロコーナー以降はここ数年のシングルが続き、最新曲「UNLOCK」で度肝を抜かされた。レーザービームレーザービーム炎爆発炎爆発レーザービーム重低音降る火の粉降る火の粉の特効パラダイス!!!!楽しい!!!!こんなもの見せられたら他のグループで特効満足できない身体になっちゃうから。そうかと思いきや本編ラストは「PRECIOUS ONE」を上田さんのピアノ伴奏で歌ってくるから泣かない訳がない。10周年のラストにおいても1stアルバムの曲を大切にしてくれているのね。比較的あっさりとアンコールになり、フロートで「喜びの歌」や「Peaceful days」などをもってきて最後に「君のユメぼくのユメ」最初はセンステにある3つの小さなアップ式ムビステでそれぞれ小島の方に移動してるんだけど、途中から真ん中に集まって一緒になるのがもうメタファーとして受け取らざるを得ない。挨拶の後エンドロールが「君のユメぼくのユメ」のインストver.にのせてメイキング写真が流れるのずるい。そして関ジャニ∞慣れしてるとここ近年Wアンコールがないから帰りの電車の兼ね合いで帰ってたらWアンコールがあった。銀テープぶっ放すの見たかった。天井席だったから取れないのは百も承知だったけれど。

 

総括として、単純に懐かしくて楽しかった!ドームの使い方が上手い。今回バックのJr.をつけずに3人のみでのパフォーマンスだったけれど、まめにトロッコやフロート・クレーンを使って移動しててよかった。KAT-TUNの楽曲はその性質上、派手な演出と相性がいいこともあるが、圧倒的演出。オープニングから世界観固めてくるのも最高だし、派手に爆発させるのも最高だけど、今回凄いと思ったのはレーザービームの使い方だった。一般的には水平方向に用いるものだとおもってたけれど、彼らは非凡だったので垂直方向に使っていた。めちゃくちゃかっこいい。広いドームという空間で一筋の光を受ける中丸さんは、降臨なのか召喚なのか。はたまた己から放つあの閃光は我々愚民の乏しい語彙では表現に値しない尊きものなのか。あっさりと私史上最強とされている降臨の代名詞増田さんを凌駕した。

KAT-TUNは体制の変化をナラティブに組み込んでこないグループだった。比較して優劣をつけるつもりもないが、NEWSは体制の変化をドラマティックな演出として盛り込みそれをエネルギーに変えた感情的なスタイルだったとすると、KAT-TUNのエネルギーは間違いなく爆発などの特効であり物理的である。どちらのグループにも貫きたい見せ方があるのだろう。今では知ってることよりも、知らないことの方が多いし、赤西さんのいたKAT-TUNが好きだとずっと思っていたけれど、3人でも何人でもKAT-TUNはわたしの原点で中学生時代であってほしいから、またグループで活動できるようになることを願っている。今回のMVPは、天狗の被り物で前髪が崩れていないか素で亀梨さんに確認して「かわいいな」って言われる上田さんと、その間にヘアメさんに直してもらっている中丸さんのこのセットだった。